保科正之の生涯

名君の碑(著 中村彰彦)著者は中村彰彦さん。「名君の碑」という本を読んだ。
初代会津藩主・保科正之の生涯を辿った内容である。
最近、歴史にまつわる本を無性に読みふけりたくなる時期のようで、以前から興味があった保科正之に関する書籍を探しているところ、この本と不意に出会ってしまったのです。
とても読み応えがありました。
こんなに優秀な藩政をふるう人物が、今の世の中にも出現してほしいものです。目から鱗が落ちることをやってのけるのです。
パッパッと掻い摘んで簡単にいうと、初代将軍・徳川家康の孫であり、二代将軍・徳川秀忠の息子。そして三代将軍・徳川家光の異母兄弟の保科正之は、善政として色々なことを奢り無く実施した。
有名どころを話すと、現在も安定した東京の飲み水を供給してくれている玉川上水の開削や、日本ではじめての養老年金制度の設立などなど。
死に至るまで忠義を守り通した男の中の男の生き様がものすごく格好良かった。
なかでも、今の世の中と比較して保科正之を見習ってもらいたいっと如実に思ったのは、振袖火事という大火によって焼け落ちた江戸城天守閣の再建を、無駄な出費はするべきものではないと頑なに反対し続け、最後までその天守閣を再建しなかったところ。
その分、人々の暮らしがより良くなるように務められ、大火事の経験から延焼を防ぐために道路の拡幅にいそしんだりと、まさに痒いところに手が届いた政策だったということです。
2011年に完成される予定のとても無駄なタワーが、保科正之が主張した無駄な出費の成果物にみえてならない今日この頃、、、。
少し厚いけど、読んで良かったなっと感じられた一冊でした。

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