エアコン レトロフィット

時々登場する、私の愛車BMW M3。1987年製の本国仕様で、1990年に並行輸入したものです。エアコンは付いていても、ほとんど使った事がありません。それは、なぜか・・・。
答えは簡単、利かないから。真夏はただでさえオーバーヒート気味なのに、更にエアコン使用はこの車には酷というものです。
これまで様々なメンテナンス歴がある車ですが、この夏を少しだけ快適に過ごせるように、今回はガスが抜けきったエアコンに手を入れようと考えたわけです。エアコンの他にも修理が必要だったので、車の主治医に相談です。診断の結果主なガス漏れ箇所はコンプレッサーで、オーバーホール(分解整備)が必要とのことでした。そして、修理について以下の3つのメニューが提案されました。

①コンプレッサーの修理を行い、これまで通りの特定フロンガス(R12)を充填する。ガスは入手困難で高額。
②コンプレッサーの修理を行い、新代替フロン(R134a)が使えるようにパーツ類を交換する(これをレトロフィットという)。ガスは安価で今後容易に充填が可能。
③コンプレッサーを含めエアコンシステムを一新する。

フロンガスがオゾン層破壊につながるとかんがえられて、1995年に全廃された特定フロン(R11,R12,R113,R114,R115の5種類)は、塩素、フッ素、炭素からなるフロンガスで、CFC(クロロフルオロカーボン)という種類。特に塩素が曲者です。全廃されたので、今あるガスが無くなればそれでお終い。
環境問題は日常生活から意識しないと解決できないので、①の選択は、躊躇しました。古い車のオーナーは、乗り続ける限りついて回る頭の痛い問題なのです。
これに対し新代替フロンは、水素、フッ素、炭素からなり塩素を含まないフロン。HFC(ハイドロフルオロカーボン)という種類で、車のエアコンにはR134aが使われています。R12に比べ冷房能力が落ちること、分子が小さくガス圧が高いので、ガス漏れし易いことを理解した上で、シール材交換等の対策(つまりレトロフィット)を行う必要があります。
古いシステムを使うためこれで万事解決という訳にはいきませんが、実用には十分耐えうると思います。そして地球環境と快適性を天秤にかけ、②を選択したことは言うまでもありません。
③は完全を求め、エアコン修理に50万円以上支払える方にはお勧めです。
因みに、コンプレッサーのオーバーホールには6万円。その他、シール類交換、コンプレッサーオイル、リキッドタンク交換、R134aガス充填等で4万円程度で合計10万円ほど掛かりました。

コンプレッサー
↑オーバーホールを終え綺麗になったコンプレッサー。この夏の働きに期待します。

あと、古いエアコンをレトロフィットしたときに注意しなければならないことは、コンプレッサー自体の構造が新ガスの圧力に耐えられるかということです。専門家の判断に委ねられますが、ガス充填量を減らして(エアコンの利きを犠牲にする)対応するようです。ガス補充時には入れすぎないよう注意が必要です。
まあ、それにしても、何故こうまでしてこの車に乗り続けるのか、自分でも不思議に思うことがあります。他に乗りたい車がないことを理由にしていますが、購入金額以上に修理にお金を掛けてしまったからかもしれません。

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-ホビー

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