屋久島の“高塚小屋”

趣味の山歩きの話。さて先日、屋久島を縦走してきました。
屋久島縦走の目的は、あくまでも標高が1800mを超える奧岳(黒味岳、栗生岳、宮之浦岳、永田岳など)の踏破と屋久杉(大和杉、縄文杉など)を見て回ることでしたが、屋久島を縦走するために泊まらせてもらう避難小屋(山小屋)にも魅力がありました。
なかでも、有名な縄文杉から10分ほどの距離にある『高塚小屋』が一番の興味対象でした。設計が、“坂茂(ばんしげる)”氏の設計によるものだからです。

 

屋久島の中で一番新しい避難小屋となる高塚小屋は、古いコンクリートブロック造の避難小屋からの建替えとなり、既存の基礎はそのまま流用したのだそう。
その上に、鉄骨造3階建ての建物として改築。1階も2階(2階は特に)も天井は高く、土間玄関の吹抜上部にある3階にはハシゴで上がらなくてはならないが、居住性は抜群だった。なんせ3階にはテラスがあるのが洒落てて良い感じ。ハシゴじゃなければボクは3階に陣取っていたことだろう。
でも今回は階段で簡単に昇降できる2階に陣取った。縦走の疲れと酒で酔っぱらってハシゴから落ちたらたまらないので止めておいたのである。

 

外壁材が何やら特徴的で、直径200Ф程度の紙製の筒にガラスコーティングしたものを使っているとのこと。それを横組みに積み、筒と筒の間にシリコンチューブを入れて光を通す仕組みとした、みたいだ。
実はこれ、あとで知った事だった・・・。山歩きで疲れていてそんなディテールを見る余裕なんて意外と無かった。(~_~;) 洋上アルプスの屋久島。歩き応えがあって大きくてデカい。くたくたであった。

 

までもやっぱり今回泊まってきた三つの避難小屋の中ではピカイチのセンスが感じられたのは確か。でも狭かった。公表されているキャパ人数は20人とされているが、各フロアに白線で印されているスペースを数えると、5人×3層=15人が限界かと思う。それでもこの日、この高塚小屋には17人の登山者が泊り、にぎにぎ賑わっていた。
こうした着眼点で見る山小屋が、なかなかに面白い。またいつか何処かを見に行こうと思う。

 

因みに、小屋横の陽だまりテラスで呑むビールと三岳がべらぼうに旨かった。トイレのある距離感も良く、清潔で洋式便器なのが特に良かった。

-アーキテクツ

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