とある方に教えてもらってから知った『里山十帖』。歴史ある古い旅館をリノベーションして再び日の目を見ることになったまったく新しい形式の旅館ですが、この新しいカタチになってゆく岩佐式のプロセスがとても面白かった。
読み手側は何の危機感も無しに読み進められるからアレだけれども、今日に至るまでの現場での緊張感たるやまったく計り知れないものがあったのだと思う。それがこの本より伝わる。分類としてはビジネス実践書となる訳だけれど、飽きもなくダレもせず一気に読んでしまった。非常に面白かった。
本書の中にはなるほど~と唸る事柄がいくつも散りばめてくれている。高級旅館の価格がなぜに一泊五万円以上もするのかと、知りたかった内容がここで無事に解決できたのはとても良かったと思う。なるほど定員稼働率ではなくて客室稼働率だからなのか、と云う具合。
て云うか、客室稼働率が90%を超えるその里山十帖に是非ともいってみたくなった。困ったな、行きたいところだらけだ。~_~;
※里山を創生する「デザイン的思考」 岩佐 十良 (著)